スペンサーハート

前回でほぼ型紙が安定したFさんの今回の新作は〝スペンサーハート〟流です。
スペンサーハートのスタイルを、あれこれFさん流にアレンジしました。



スペンサーハートっぽく、着丈が長く見えるように全体のバランスを考えました。
ジャケットは、ウエストラインをしっかり絞ったブリティッシュラインに、
その絞りをより強調すべく、ボタン位置やポケット位置、その角度まで計算しています。
フロントカーブも、直線的なラインを強調すべく調整しましたが、
袖口は、フレアカットにしてあります。

サヴィルロゥの品格ある雰囲気に、モード感を兼ね備えたシルエットは、
シャープで細いラペル巾も相まって、
スペンサーハートの特徴を巧く再現出来たと思っているのですが、、



Fさんのこのスーツ、襟巾やディーティールこそ違えど、
YSL・リヴゴーシュ時代のトムフォードっぽい、シャープで色気のある雰囲気を感じます。
このスタイルは、体格のよい鍛えられたボディーで着てこそ
色気を放つんじゃないかな?と思います。(笑)

同じ細身のモードでも、以前マイケルタピアをさせて頂いた事がありますが、
同じモードでも、雰囲気は全く違いますね。


コメント / トラックバック 5 件

  1. 666 より:

    ご無沙汰しております◎



    ↑の写真を見てて、97~98年頃(ウチが某百貨店に

    出店してた時分)に作ったサンプルゲージを思い出さずには

    いられませんでした! ラペル巾、ポケットのスラント

    具合、着丈のバランス等々、激似です。感激すらしました。

    最近またこういうシングル1釦が流行ってるのですねぇ♪



    ちなみにその製品は、その当時、店頭に飾って1ヵ月もしない内に、

    通りすがりのサイズピッタリのお方がお買い上げになられました、、。

  2. masseattura より:



    その時代って、今ジバンシーのデザイナーをやってる

    オズワルド・ボーテングが、日本で旋風を巻き起こした頃ですね。

    オズワルドの服は、もっと直線的ですが、

    こんなデザインって、貴店が得意とする純英国的スタイルとモードの融合ですよね。

    ファッションは繰り返すと云われますが、

    最近そのサイクルが早く、情報が氾濫し、もっと云うと流行が入り混じって、

    結局は着る人の感性が〝差〟となって現れる時代で、楽しいですね♪



  3. 666 より:

    >オズワルド・ボーテングが、日本で旋風を巻き起こした頃ですね



    そうです、そうです♪

    ボーテングとか、リチャード・ジェームズ、ティモシー・エヴェレスト

    とか、、なつかすぃ~♪(爆



    、、ボーテングにあこがれて、この世界(=テーラーの道)へ

    足を踏み入れた事を、今、改めて思い出しました、、(^^)ゞ

    (※初心忘れるべからず☆・苦笑)





    >情報が氾濫し、もっと云うと流行が入り混じって、

    >結局は着る人の感性が〝差〟となって現れる時代で、

    >楽しいですね♪



    そうそう♪ 昨今のこの傾向、実は私的にも大歓迎☆なのです♪

    文字通り“個”の時代ですね!!

  4. masseattura より:



    そうそう、ティモシー・エヴェレストにリチャードジェームスですよね。

    僕もリチャード・ジェームス着てました~♪

    もちろんオズワルドも、、

    ってゆーか、うちでやってましたからね、最初の頃。(笑)



    >>情報が氾濫し、もっと云うと流行が入り混じって、

    >>結局は着る人の感性が〝差〟となって現れる時代で、

    >>楽しいですね♪

    >そうそう♪ 昨今のこの傾向、実は私的にも大歓迎☆なのです♪

    >文字通り“個”の時代ですね!!



    同感同感♪僕もかなり同感でーす♪

    それってもしかして、、僕もメディアダンサーかもしれませんね。(笑)



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