前回でほぼ型紙が安定したFさんの今回の新作は〝スペンサーハート〟流です。
スペンサーハートのスタイルを、あれこれFさん流にアレンジしました。
スペンサーハートっぽく、着丈が長く見えるように全体のバランスを考えました。
ジャケットは、ウエストラインをしっかり絞ったブリティッシュラインに、
その絞りをより強調すべく、ボタン位置やポケット位置、その角度まで計算しています。
フロントカーブも、直線的なラインを強調すべく調整しましたが、
袖口は、フレアカットにしてあります。
サヴィルロゥの品格ある雰囲気に、モード感を兼ね備えたシルエットは、
シャープで細いラペル巾も相まって、
スペンサーハートの特徴を巧く再現出来たと思っているのですが、、
Fさんのこのスーツ、襟巾やディーティールこそ違えど、
YSL・リヴゴーシュ時代のトムフォードっぽい、シャープで色気のある雰囲気を感じます。
このスタイルは、体格のよい鍛えられたボディーで着てこそ
色気を放つんじゃないかな?と思います。(笑)
同じ細身のモードでも、以前マイケルタピアをさせて頂いた事がありますが、
同じモードでも、雰囲気は全く違いますね。
スペンサーハート
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ご無沙汰しております◎
↑の写真を見てて、97~98年頃(ウチが某百貨店に
出店してた時分)に作ったサンプルゲージを思い出さずには
いられませんでした! ラペル巾、ポケットのスラント
具合、着丈のバランス等々、激似です。感激すらしました。
最近またこういうシングル1釦が流行ってるのですねぇ♪
ちなみにその製品は、その当時、店頭に飾って1ヵ月もしない内に、
通りすがりのサイズピッタリのお方がお買い上げになられました、、。
その時代って、今ジバンシーのデザイナーをやってる
オズワルド・ボーテングが、日本で旋風を巻き起こした頃ですね。
オズワルドの服は、もっと直線的ですが、
こんなデザインって、貴店が得意とする純英国的スタイルとモードの融合ですよね。
ファッションは繰り返すと云われますが、
最近そのサイクルが早く、情報が氾濫し、もっと云うと流行が入り混じって、
結局は着る人の感性が〝差〟となって現れる時代で、楽しいですね♪
>オズワルド・ボーテングが、日本で旋風を巻き起こした頃ですね
そうです、そうです♪
ボーテングとか、リチャード・ジェームズ、ティモシー・エヴェレスト
とか、、なつかすぃ~♪(爆
、、ボーテングにあこがれて、この世界(=テーラーの道)へ
足を踏み入れた事を、今、改めて思い出しました、、(^^)ゞ
(※初心忘れるべからず☆・苦笑)
>情報が氾濫し、もっと云うと流行が入り混じって、
>結局は着る人の感性が〝差〟となって現れる時代で、
>楽しいですね♪
そうそう♪ 昨今のこの傾向、実は私的にも大歓迎☆なのです♪
文字通り“個”の時代ですね!!
そうそう、ティモシー・エヴェレストにリチャードジェームスですよね。
僕もリチャード・ジェームス着てました~♪
もちろんオズワルドも、、
ってゆーか、うちでやってましたからね、最初の頃。(笑)
>>情報が氾濫し、もっと云うと流行が入り混じって、
>>結局は着る人の感性が〝差〟となって現れる時代で、
>>楽しいですね♪
>そうそう♪ 昨今のこの傾向、実は私的にも大歓迎☆なのです♪
>文字通り“個”の時代ですね!!
同感同感♪僕もかなり同感でーす♪
それってもしかして、、僕もメディアダンサーかもしれませんね。(笑)
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