今日ご来店のAさんのご希望はフランネルのスーツでした。
ひと言にフランネルといっても、とてもたくさんの種類があるのをご存知ですか?
ウーステッド(梳毛)フランネルかウールン(紡毛)フランネルか。
クリアカットTypeか、ミルドType(ハーフミルド・クォータミルド)なのか、、
毛羽立ち具合で呼び方が変わります。
それに生地の目付け(ウエイト)や、打ち込みの違いなど、
無地のチャコールグレーのフランネルと云っても、選ぶのに一苦労します。(苦笑)
どこに行っても空調が効き、おまけに地球の温暖化現象で暖冬続き、、
さらなるは、今の日本では不景気も加わって!?人気のない素材ですが、(苦笑)
そんな着る期間の短い素材だからこそ、そんな時代だからこそ!
お洒落に差別化を求める方に、是非ともお選び頂きたいのがフラノ素材です。
巧く撮れませんね、、
これは結構起毛したミルドタイプ(毛羽立ちが多い)のフランネルです。
フランネルについては、過去のダイアリーもどうぞ♪
今日のお客様は、建築家の近藤英夫さんでした。
僕の仕事を建築家と言う仕事に置き換えると、とても分かり易いのです。
(お客様の職業は僕には関係ありませんが、文章を書く上で必要となるので敢えて、、)
家を建てる時に工務店に依頼しても家は建ちますが、
最近は建築家に設計料を払ってまで設計を頼む人が増えています。
工務店を窓口にするか、建築家を窓口にするかの違いです。
マッセアトゥーラの内装は一級建築士の〝建築家〟にお願いして設計してもらいました。
予算の事もあったので、高級な内装材を使う事は出来ませんでしたが、
それでも、僕の想いを最高の形に仕上げて下さいました。
最初は、設計料をかけずに、
その分を少しでも内装材に回そうかとも考えたのですが、
いくら良い材料を使っても、自分の想いじゃないものができてしまったら、、
そう考えると、設計料にお金をかけた方が、結果としてよいものが出来るんじゃないだろうか。
そう考えた時、僕のイメージ通りの内装が施されたお店のオーナーに頼んで、
それを設計した建築家を紹介してくれるよう、お願いしたのです。
「この建築士なら、僕のイメージをカタチにしてくれるに違いない、、」
初めてお会いした時、既に信頼関係は出来ていました。
画像は、近藤さんが手掛けられた〝ビフォアー&アフター〟の収録DVDです。
僕も近々、お客様にお願いして、
マッセアトゥーラでお仕立て頂く前のスーツ、
そして、マッセアトゥーラでお仕立て頂いたスーツを、
劇的〝ビフォアー&アフター〟風にご紹介したいと思います。(笑)
近藤さん、いいスーツ創りますからね!
Cotton100%のローン素材は、
シャリッと涼しげで、着用感も軽く、夏にはもってこいの素材です。
同じような生地で、以前から何度も紹介させて頂いているボイル素材がありますが、
この両者の違いは糸の撚りの強さの違いです。
ローンは張りと透明感に優れた上品な、平織りの極薄生地ですが、
ボイルはそれに更に強い撚りをかけて、それも縦横の糸を逆撚りしてシャリ感を強めるので、
凄く目の詰まった、ガーゼっぽい感じの生地になります。
ちなみにボイルはガーゼと同じ組織ですが、
糸の撚り方の違いで、これほどまで差が出るんですから、驚きですよね。
そんなローン地をクレリックにする場合、
襟だけブロードを使うと生地感が違って変なので、
襟やカフにも、同じ綿ローンの白生地を使う事にしました。
出来上がってきたシャツの襟腰が高すぎて、たまたま残布で追加の襟が作れたので、
前後均等に5mm低くして作り変えました。
Oさん、1着目からどんどん高くなって、付け替える前の、この襟で、
前4.5cm、後5.5cmと言う世界の壁!?とまで思える高さでしたからね。(笑)
4着目にして、タイドアップ用のシャツの型紙は
どうやら、Oさんお気に入りのシルエット&デザインに落ち着いたようです。
襟だけではなく、型紙のあらゆる部分を微調整していますけどね。
既製ではありえないシャツが完成して良かったですね♪
毎年恒例の八尾市で開催される、本場の河内の盆踊りに行ってきました。
八尾在住の羅紗屋の凄腕営業マンであるB君宅で飲み会、
その後、陽が暮れてから盆踊り会場へ。
昨年は飲み過ぎて?行ったら終わりかけだったので、今年はリベンジ!
河内屋菊水丸とまでは、この日はいきませんでしたが、やはり本場の〝音頭取り〟は最高!
それに太鼓と三味線の魂の音色、、凄い盛り上がりでしたね~♪
踊る阿保に♪ 見る阿保♪♪ 同じ阿保なら♪♪♪ 踊らにゃ~損損♪
自然と口ずさんでしまうくらい、皆んな踊り狂ってます!
あれっ?これって阿波踊りですよね?(爆)
マンボ踊りをされている方も大勢いらっしゃいました。
テンポが速く激しい、このマンボ踊りって大阪らしくって大好きなんです。
来年こそは練習しようかな♪って思いながら何年が過ぎることやら、、(苦笑)
BBちゃん、いつもありがとう。
そしてKちゃん、東京へ転勤しても毎年この時期は大阪やで!(笑)
イタリアの老舗2年前のボタンに関する内容もご覧下さい。
ちなみに19世紀半ばにドイツで大量生産が始められたこのナットボタン、
その後になって北イタリアにも広がりました。
ちなみにこのガレッシも、北イタリアのロンバルディア州、パヴィアのメーカーです。
以前ご紹介させて頂いた、Yさんの3ピーススーツが、やっと出来上がリました。
裏地全面に張るには長さが足りないかな?と思っていたのですが、
何とかギリギリ納まりましたし、家紋もいい感じにポジショニングする事が出来ました。
ただ、家紋の染め境界線でかなり裂け易い状態でしたので、
裏側から加工を施して、強度を持たせました。
どうですか?いい感じじでしょ!
柄合わせまでは無理でしたが、
着物の裏地も、巧くヴェストの背裏に納める事が出来ました♪
強度的が、かなり落ちた絹(シルク)を、
ここまで絞ったシルエットで縫い上げてくれた職人さんにも感謝します!
どうですか?黒い生地との色的な相性も、いい感じですね♪
僕のラーメン好きを知ってか、お土産で、よくインスタントラーメンを頂きます。(←催促笑)
今回も、Mさんから中国のお土産で2個頂きました♪
ベースはどれも、化学調味料の味ですが、どれもしっかりお国柄を主張しています。
韓国は韓国の、タイはタイの、そして中国には中国の味があります。
最近大好きなアジア旅行に行ってないけど、
インスタントラーメンを食べて、その国に思いを馳せています。
それくらいインスタントラーメンには、味ばかりか、
その国の匂いまで感じさせる何かが、、
でもたまに匂いがキツ過ぎて、無理な場合もあるんですけどね。(苦笑)
たかがインスタント、されど恐るべしインスタントです。(笑)
Mさん、ありがとうございました♪
※もしかしてピンクのパッケージは、僕の大好きな酸辣湯(サンラータン)味かも♪(嬉)
Tさんからご依頼頂いた礼服が出来上がりました。
ブラックスーツを基本に、コールパンツとシルバーベストを追加されました。
ブラックスーツは〝略礼装〟として。
ブラックジャケットにコールパンツとシルバーベストの組み合わせは、
ディレクターズスーツとなり〝昼間の準礼装〟になります。
ちなみに、
正礼装(モーニング・イヴニング)、準礼装(ディレクターズ・タキシード)、略礼装
と云う区別があり、カッコ内は(昼・夜)となります。
冠婚の場でブラックスーツを着てしまい、
日本で一般的な白いネクタイを締めたりなんかすると、
日本以外の国ではマフィアスタイルですから、くれぐれもご注意下さいね。
下の画像は、ディレクターズとしてシルバーベストを合わせました。
フォーマルでは正式にはステッチは入れませんが、
今回はTさんのお好みで、襟端から2mmの位置にAMFステッチを入れてあります。
シルバーベストは無地が多いのですが、今回はさり気なく〝粋に〟ヘリンボーン柄です。
ボタンも共地で包んで、よりフォーマル感を高めています。
ちなみに、撮影のシャツはありあわせで(笑)、一般的には白無地シャツです。
コールパンツはブレイシーズ専用仕様とし、
ベルトループを付けずに、腰裏にブレイシーズ用のボタンを付けてあります。
柄は派手でもなく地味でもない黒白のボリュームバランスですから、
使おうと思えば冠婚葬祭どちらにも合わせて頂けます。
ブラックパンツは通常通り7本ループを付けて、
帯の後ろ側センターは割って、ループは〝フラシ〟にしてあります。
ピスポケット(尻ポケット)も、左右とも付けてあります。
Tさんは怒り肩で胸板も厚いので、レギュラーなボディーに着せると、これだけ浮きます。
やはりオーダースーツは、着る方が着て初めて綺麗なシルエットが出ます。
Tさん、ウイングカラーシャツやブレイシーズと共に、明日準備して発送します。
そうそう、、博多の中洲の屋台、今ある屋台が最後になるそうですね、、
これでまた風情のある風景が失われてゆきます。
博多に行った時には、一緒に屋台に連れてって下さいね。
マッセアトゥーラではセレモニー用の生地の専用のバンチを4冊揃えております。
英国のマーチャントでは、
インネスチャンバース(ホーランド&シェリー)、スミスウールン、
そして、イタリアのマーチャントでは、ドラッパーズとユーロテックスです。
それと、これは内容とは関係ありませんが、
何故か、ロロ・ピアーナやE・ゼニア、ウッドハウスなど、
ミルからセレモニー用のコレクションが出てないんですよね。
特に、モーニングやディレクターズの時に着用するコールパンツ用の生地は
単純な柄のようで、無限にバリエーションがあるので、
4冊あれば、色々とセレクトの範囲も広がり、気に入って頂ける生地が見付かると思います。
今日は、有志のお客様達と
京都嵐山で行われる鵜飼見学の為に、皆んなで屋形船を貸し切りました。
夕方まだ明るいうちに、渡月橋で待ち合わせをして、
保津川下りの船を利用した、粋な事務所で支払いを済ませ、(笑)
屋形船には、中にはご家族連れ、ご友人、彼女ご同伴の方も、、
皆さんのお勧めや、中には手作りのお酒のアテを持ち寄って頂き、
ビールやワインを詰め込んだ、大きな大きなクーラーボックスを積み込んで、
ワイワイガヤガヤ!と言うより、京都らしくしっぽりと?、、
陽が暮れて鵜飼が始まるまで、
船頭さんの操船で、舟は嵐峡館の辺りまで保津川を上り、
しばらくすると陽も暮れ始め、
吊るしてあった提灯のロウソクに明かりを灯し、
渡月橋の辺りまで川を下ると、いよいよ鵜飼の始まる頃になります。
舳先にかがり火が焚かれ、鵜舟が暗闇にボワァ~っと、浮かび上がります。
鵜匠の掛け声と手縄裁きで、鵜が鮎を捕まえ(飲み込み?)ます。
先頭さん曰く、鵜は鮎だけではなく、
目の前に居るものは全て、時にはナマズまで!?飲み込むそうです。(ホンマかいな!?)
それにしても、せっかく飲み込んだ獲物を即座に奪われてしまう鵜の心境を考えると、
何だか可愛そうに思えるのは僕だけでしょうか?(苦笑)
僕達の鵜舟以外にも、乗合船や各料亭の鵜舟も出ていて、
鵜が獲物を捕まえるたびに、京都らしく、しっとりした小声で、(どんなんやねん!?)
周りから歓声が湧きます。
そんな鵜舟の間をぬって、イカ焼きの香りを漂わせた屋台舟が現れます。
カキ氷がなかったのが残念でした。(笑)
子供も大人も大満足な企画でした!
幹事のOさん、そしてご参加の皆さま、どうもありがとうございました!
最後に、ご希望下さったにも関わらず、今回の急な日程でご参加頂けなかった皆さま、
来年は更にパワーアップした鵜飼納涼舟を企画する予定?なので、
楽しみにしてて下さいね♪