今日届いた3枚のシャツ、そして今日ご注文頂いた4枚のシャツは
無地だったり、織り柄だったり、少しオフがかっていたりするものの、全て白です。
今年の夏場はクールビズの影響?で、白は意外に少なかったのですが、、
これからの季節も、もっと色物が増えて欲しいなと思います。



ちなみにホワイトカラーとブルーカラーという対語は有名ですが、
ホワイトシャツに糊を付けて着るのは、本来のホワイトカラーの意味合いからすると、無粋。
詳しく説明し始めると長くなるので、またの機会に、、


イタリアの、甘くドレープの効いた生地よりも、
英国製の、しっかり打ち込まれた張りのある生地をお好みのIさんが
夏物のモヘア混ヴィンテージ素材に続いて、冬素材でもヴィンテージを選ばれました。

といっても、芯地は柔らかいものを使っていますので、
着心地自体は、昔の鎧スーツのように堅すぎる事はありません。

それでも、今までの生地とは比較にならないほどバシッとした着心地に
かなりご満足頂けたようです。
もちろん最近では余り見かけない、この独特の柄にも。

ヴィンテージの生地って、近くで見ると派手に見えますが、
仕立て上がって着てみると、不思議と落ち着いて見えるんですよね。
さすがは昔の超高級素材だと感心させられます。

さぁ、ヴィンテージの世界から戻って来れますか?(笑)


今回のキルト加工は、ひし形のステッチではなく、
1インチ巾のストライプにしました。
経緯共にキュプラ素材の裏地に、今回の中綿は3Mのジェネサーモという
温度調整機能のついたものです。
シンサレートより保温力は落ちますが、
普通の中綿よりは保温力に優れ、体温が上がると熱を放出します。
寒がりで暑がりの方には最適な中綿素材ですね♪


モノを手に入れる時は、出来ることなら、作り手に会って買いたい。
人とモノ、どちらが欠けてもダメなんです。(笑)
今日の午前中、葛飾区の金町にいらっしゃる〝大河原兄弟〟に会いに行ってきました。
お兄さんの辰雄さんは今年で80歳。
弟の享幸さんが横座で、辰雄さんが先手、阿吽の呼吸だそうです。


今回お願いするのは、刃は通常の右利き用で、輪だけ左利き用の裁ちバサミ。
会ってお願いしたかったので、直接押しかけてしまいました。


今でも伝統的な松炭を使って、最終工程の焼入れをしているそうです。
長く使えば使うほど、差の出る部分だとか、、


物作りだけではなく、鋏業界のお話も聞かせてもらいましたが、
テーラー業界と、かなり共感できる部分があって、とても勉強になりました。
職人さんの手を止め、〝時間泥棒〟をしてごめんなさい。
でも、楽しい時間を過ごさせて頂けて大満足、打ち上がるのを楽しみにしています!
末長く、生涯現役で頑張って下さいね!


英国大使館でヘンリープールの200周年記念パーティーが開かれました。
サイモンとも2年振り5度目の再会。デイビッドとは4年振り。
元ティモシーエベレストのカッターであるデイヴィッドは、相変わらず個性的な着こなしです。
日本人が敬遠する茶のスーツを、それも〝オン〟でサラリと着こなしていました。

サイモンによる記者発表では、ヘンリープールの歴史に始まり、
今後のヘンリープールの事業展開まで。

今回の日本での採寸の仮縫いは半年後、さらに半年後に2度目の中仮縫い、
それから半年後の完成まで、1年半を要します。
最初は時間と手間暇がかかりますが、2着目以降は型紙が完成度を増すに従って、
だんだん早く、より満足度の高い商品が提供される事になります。
さらには来月の末頃より、Web上で生地を選べるようになりますから、
顧客の皆さまには、よりスピーディーなサービスが提供されるようになります。
そんなサイモンからの発表を聞いていると、
時代の流れに対応したサービスをスタートするサビルローの老舗に、
少し寂しいような気持ちもします。

そんなゆっくりした時間の流れこそが、
精神的にも、時間とお金にも、余裕のある人に与えられた、
ビスポークならではの特権でもあると思うからです。

それにしても200年続ける事って偉大だと思います。
サイモン、デイヴィッド、そして今回は来日されていませんが、
カンディーさん、200周年おめでとうございます、心からお祝い申し上げます。

ヘンリープールの歴史を物語る洋服。


ヘンリープールと家族ぐるみのお付き合いをされている、
僕の大先輩、藤浪氏も一緒にサイモンを囲んで。
この日の高橋さんのジャケットは英国製ではなく、コスタンティーノ製でした。(笑)


お世話になっている(左から)
写真家の高橋さん、ライターの名畑さん、タイムシーン編集長の田中さんも、
カッターのディヴィッドと熱心に歓談。



概して、イタリアの甘~くドレープの効いた生地の軽やかな着心地の好きな方と、
打ち込みのシッカリした、仕立て栄えするバシッと背筋の伸びる着心地の好きな方に分かれます。
仕立て栄えする英国生地の中でも、およそ現在ヴィンテージと言われる、
70~80年代前半の生地は、ビシバシに仕立て栄えします。
さらにその中でも、この3プライキッドモヘア素材は最高でしょうね。
他を寄せ付けない〝圧倒的な存在感〟があります。
今日お渡しのOさんのこのスーツの場合、その色からしても存在感は圧巻ですね。(笑)
ちなみにこの生地は英国のHieldのもので、恐らく70年代後半のものです。






最近、ディーテールばかりにこだわるより、
ウエストシェイプされたシルエットを求められる方が多い中で、さらに、
秋冬物のシーズンに入ってから、何故か?個性的な裏地を希望される方が増えました。
とは言うものの、理由は分かってるんですけどね、、(笑)

これは、英国から1着1着取り寄せるド派手な?ペイズリー柄です。
素材はレーヨン100%なので、確かに夏でも総裏を選ばれる方には、ちょっと暑いかも。
※マッセアトゥーラでは、通常は熱のこもらないキュプラ100%素材を使います。


この裏地は、上のペイズリーよりも大人し目です。
これだと素材は経緯ALLキュプラなので、真夏でも熱がこもらずに快適なのですが、、
裏地より、Hさんの個性的なボタンの選び方が目を引きますね。(笑)


いきなりですが、久々のクイズです!(笑)
画像の物体は何でしょうか?
目にしたのも初めてですが、チーズを乗せてクリームソースをかけて食べさせてもらいました。
食べてみると、普段食べている?味と同じで、とても不思議な感じがしました。



正解の方には、これを出してくれたBarの場所を明かし、
そして、そのBarで1杯おごります♪
本当は「教えたくない!」って思うほど、隠れ家にしておきたいんですよ。

100g198円のオージーBeefを、
仕入値で1本1万円もする赤ワインを使ったシチューも(It’sクレイジー!)
生まれて初めて食べるほど、最高に美味でした♪(笑)
やはり酒飲みのマスターが趣味でされているお店だけあって、
同じ目線で楽しませて下さるので最高です。

このBarに連れて行って下さったwolverinesさんと、
ついつい先に正体を打ち明けてしまったmkさんは除外させて頂き、(笑)
皆さまからのご回答をお待ちしております!



ハイランドモルト、ローランドモルト、アイラモルト、スペイサイドモルト、、
次から次と、、そりゃイってしまいますって♪(笑)


愛媛のセレクトショップ、マルマスのオーナー岡本さんから、
またもや、〝恐るべし讃岐うどん〟を頂きました。
嬉しいです、いつも色々なうどんをありがとうございます!
久々に、怒涛の讃岐うどん満腹ツアー行きたくなってきましたよ~。
その時は宜しくお願いします♪
その後、一緒に蒜山までジンギスカンでも食べに行きましょうか!(爆)



画像が、岡本さんから頂いた高松にある『さか枝』のうどんです。
ここは世界最大の旅行ガイドブックとして有名なロンリープラネットの〝JAPAN〟版
掲載されている、世界一有名なUDON屋さんです。(笑)


手紡ぎの紡毛糸を手織りしたスコットランド特産の毛織物をツイードと呼び、
スコットランドとイングランドの境界を流れるツイード川の流域に
その小さな機屋がたくさん並んでいます。

それ以外にも、北アイルランド地方の特産品として、
アイリッシュツイード(ドネガルツイード、ネップツイードとも呼ぶ)があり、
これは、糸の太さにムラやフシのある手紡ぎの糸を使って、
色々な色の糸の節(ネップ)をアクセント的に生地の表面に散在させたツイードです。



今回は、久々に紺色のスーツを!とご来店下さったKさんですが、
Kさんは住んでる土地柄と、寒さに弱いという理由で、
防寒性が高く、そして吹雪にも耐え得る?防水性も兼ね備えたこの生地を選ばれました。
このネップツイードはツイードらしからぬ光沢があるせいで、
少し離れると普通のネイビースーツに見え、
近寄ると、赤と青のネップが点在し、
ツイード独特の表面感と相まって、味わい深い素敵な表情を見せてくれます。

こういった生地でスーツを仕立てると、スーツとしてだけではなく、
ジャケットとして着たり、休日にはパンツにニットを合わせたりして着まわせる事も魅力ですね。


突然話は変わりますが、、
下の画像はKさんが15年使われている〝旧ロゴ〟のグレゴリーのデイパックですが、
使い込んで、とてもいいアジを醸し出していました。
今回の生地も、物を大切に永く使われるKさんならではの選択だと思います。