フレッド・アステア

フレッド・アステア、、
お洒落だと思うんですよね、、
ウェル・ドレッサーという王道的洒落者ではなく
僕的には〝粋〟という着こなしを教えてくれる俳優さんです。
だから僕はフレッド・アステアが好きです。
チャーミングなんですよね、、
完全に、ファッションを自分のものにしているし、
楽しんでいるから、見ているこちらもワクワクしてくるんですよね。

ブルックスのレップタイをパンツのベルト代わりに結んだり、
またその時でも、結び目をズラしたり、
レザーベルトも締める際にもバックルをずらしたり、、
チャーミングだと思いませんか?
他にも挙げるとキリがないくらいなんです!



今は冬ですが、最近は僕も白い靴を履いています。
グレーフランネルに、ホワイトレザーのレースアップシューズです。
アステアもよくホワイトやコンビを好んで履いてましたね。



世界的なデザイナー、アルマーニやラルフローレンでさえ、
これだけカラーの違う2人のデザイナーが、
フレッド・アステアから影響を受けているのですから、それも納得です。


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コメント / トラックバック 14 件

  1. seren より:

    柳瀬さま


    いつも楽しみに拝見しております。


    フレッドアステアの大ファンです。
    といってもミュージカルはまともに見たことがないのですが、スーツ姿のシルエットにはうっとりします。


    特にスリムな袖の感じがいいですね。
    しかも、腕を水平より高くあげても身頃がほとんど引き攣(つ)らないんですね。ダンス用のスーツだからでしょうか?
    (下記サイト参照)
    http://www.youtube.com/watch?v=j02k9t4rP50


    私のスーツは、どれも電車の吊革につかまっただけで、肩がポッコリと持ち上がり、前身頃が引き攣ります。


    この写真集も持っていますが、スーツ姿はどれもタイトフィットなのに動きやすそうで、こんなスーツだったら普通のデスクワークでも動きやすいのにな~、といつも思ってます。

  2. masseattura より:



    serenさん
    初めまして?ですよね??
    コメント頂きまして、ありがとうございます!
    そして、いつも見ていただいてるようで、感謝致します。


    僕とアステアの出会いは、小学生時代に見た『パリの恋人』です。
    ローマの休日でオードリーにハマッタので、
    次から次とヘプバーンの映画を見ていく中で出会いました。
    その時はまだ、スーツに興味があるわけでもなく、
    「めちゃくちゃお洒落やなぁ」程度にしか思ってなかったんです。
    それよりも思春期のせいか?ヘプバーンへの興味が最優先され、、
    ベスパに憧れ、イタリアに憧れ、、そっちの方が先でした。(笑)
    だから、どちらかと言えば、
    彼女の衣装を担当していたジバンシーの方に興味があったり。(笑)


    この本はロンドンに行った時、必ず寄る本屋さんで見つけたんです♪
    日本でも売ってるんですか?
    ってゆーか、日本で手に入らないものってないですよね。(笑)


    そんな前置きはさておき、、(えっ!前置きだったの?)


    > 腕を水平より高くあげても、
    > 身頃がほとんど引き攣(つ)らないんですね。
    > ダンス用のスーツだからでしょうか?


    についてですが、これ鉄則です。
    といっても、容易な事ではないんですけどね。


    腕を上げた際に、身頃が引きつる最も大きな理由として、、
    アームホールに無駄なゆとりがあるからなんです。
    腕を上げた時に、その無駄なゆとりが身頃を吊り上げてしまいます。
    袖の内側のラインが、しっかり脇下に収まり(腕の付け根まで)、
    そこに無駄なスペースがなければ、、
    そのような事は起こりません。


    試しにご自身の、その引き攣ると仰るジャケットで試して下さい。
    身頃をピッタリ体に引き寄せ、
    脇の下の余りを出来るだけ無くしてみて下さい。
    そうすれば、身頃が引き攣れず、袖だけ(腕だけ)が動くハズですよ。


    アステアのスーツは、恐らくオーダーだと思います。
    ですので、きっと肩の傾斜から腕の太さまで計算されているでしょう。


    日本のダンス用のスーツを見せてもらった事があるのですが、
    腕を上げた状態を想定して仕立ててあるせいなのか、
    下ろしたら時は奇妙なシルエットに、、


    アステアのスーツは、下ろした状態でも非常に綺麗ですよね~。
    着た時に綺麗なばかりか、動くとさらに美しさが増します。
    肩が持ち上がらず、身頃が引き攣れないどころか、
    首元が座り、襟もビシッと納まっている様はパーフェクト!
    素晴らしい!どこのサルトが仕立てていたのか、興味深々です。
    ご存知の方がいらっしゃれば教えて下さい。
    サルト、と言う時点でイタリアだと予想しているのですが、、


    いや、でもアステアの時代からすると、
    あの頃はサヴィル・ロー?


    そうなると、、あの肩の納まりからして軽いように思えるから、、
    時代的に考えると、アンダーソン&シェパード?
    ん?キルガーフレンチスタンバリー??
    ヘンリープールではない、、だって聞いた事ないから。(笑)
    あれだけ動いて、あそこまでビシッとした安定感から想像すると、、
    もちろん着た事はないけれど、アンダーソン&シェパードのような気が。
    いや、見た目のビシッと感は、やっぱりキルガーかも、、
    あ~、知りたい知りたい、気になる気になる、、
    どこまでいっても想像の世界ってのが、気持ち悪いです。(苦笑)


    これからも、コメントの書き込み、お願いしますね。
    ってゆーか、思わず書き込みたくなる内容にしなければ!ですよね!
    長々と失礼しました!


    あ~、あかん、、あ~、あぁ~、めっちゃ気になるぅぅ~!

  3. sartino より:

    どうも、こないだはお世話になりました。


    早速ですけど、アステアの服はお察しの通りAnderson&sheperdのようです。


    過去の文献に記述がありました。ただ、動画の燕尾もそうなのかどうかは分かりませんけど。
    アステアは当時のトレンドセッターのウェールズ公に憧れて(具体的には燕尾のフロントカットから見えないように計算されて作られたウエストコートを気に入って)Savile Rowの
    御用達の店に行ったものの、アメリカ人のShow Biz関係者ということもあり断られ、そして行き着いたのがAnderson&Sheperdだったようです。
    その後どのくらいの期間、作り続けたのかはわかりませんけど。


  4. seren より:

    柳瀬さま


    解説ありがとうございました。
    (あっ、初めましてです。失礼しました。)


    >僕とアステアの出会いは、小学生時代、、、


    私はつい最近、ひょんなことから入手した、この写真集で知りました。ちなみに私は45歳、金融関係(サラ金ではない)の会社員です。


    >アームホールに無駄なゆとりがあるからなんです。


    何度かアステア・スタイルに近づけようとチャレンジしているのですが、うまくいきませんね。カットする人がビビッてしまうのではないかと想像しています。


    アステアは、身長175cmだそうですが、胸板は決して厚くなく、むしろ華奢な体型ですが、スーツスタイルはフィット感がありながらナチュラルで魅力的。まさに、パーフェクト! という感じですね。


    写真集には、ダブルフランネルにパナマハット、ツイードのスリーピースに中折帽、その他スーツスタイルもたくさんあり楽しめます。78頁の解説に wearing a beautifully cut Anderson & Sheppard という記述があります。
    ちなみに、写真集は amazonで買いました。ご興味のある方は、下記をご参照くださいませ。


    http://www.amazon.co.jp/Astaire-Style-Memoire-Bruce-Boyer/dp/2843236770/sr=1-2/qid=1169940086/ref=sr_1_2/249-4438422-1145140?ie=UTF8&s=english-books


    今後ともよろしくお願いいたします。

  5. 666 より:

    >皆さま、


    アステア話、盛り上がってますね♪
    もはや彼は別格な存在です☆


    sartinoさんも仰るとおり、アステアがアンダーソン~の顧客だった話と
    ウィンザー公との件は、有名なエピソードですよね。
    ちなみにそのウィンザー公が贔屓にしてた某テーラーとアンダーソン~は、
    実は密接?につながっているのですね…。


    ↑の写真集、私も欲しくなってきました♪

  6. takashi より:

    そうですね~、腕を上げても引きつらない構造は、
    サンローランで常にやっていたことです。
    (そのせいか、腕を腰に当てているショットが多いんです)
    サンローランでは割とゆとりのある服が多いので、
    身頃側の釜の深さと袖側の釜の深さの差を極端にして実現してましたが
    (差が2~3センチ程度)
    柳瀬さんの言うように、余計なゆとりを削り、身頃の釜の深さをギリギリまで上げてやれば、
    釜の深さの差はあまりなくても実現可能でしょうね。


    説明くさい(というか説明そのものですが 苦笑)文章、失礼しました。。。

  7. masseattura より:



    皆さん、多くの書き込みありがとうございます!


    フレッド・アステアの言葉、「私はただ踊るだけだ、、」
    僕も言ってみたい!「僕はただスーツを仕立てるだけだ、、」
    多くを語らず、スーツのみで自らを語る、、
    このブログ、止めようかな?(爆)
    そんなワケの分からない事はどーでもよくて、、


    sartinoさん、こちらの方こそ、ありがとうございました。
    住んでいる者でしか分からない本物のイタリアン、、最高でした。
    この話題は本題から外れるので、またの機会にするとして、、


    文献とはサヴィルローを題材にした卒論中で出逢われたのですか?
    楽しそうですね! 僕もそんな卒論なら、今からでも。(笑)
    666さんも英国に住んでおられた経験をお持ちなので、、
    > ウィンザー公が贔屓にしてた某テーラーと、
    > アンダーソン~は、実は密接?につながっているのですね…。
    というコメントの続きは、sartinoさんの
    > アメリカ人のShow Biz関係者ということもあり断られ~、
    というコメントも絡めた内容で出てくる事を期待しましょう♪(笑)


    それにserenさん、本の中の78頁の記述、読んでませんでした。
    フレッドアステアの着こなしばかりに目を奪われて、
    そこまで見てませんでした。(笑)


    本のご紹介ありがとうございます。やはり日本でも買えるんですね、、
    ご興味のある方は、マッセアトゥーラに置いてあるあります。
    お手元において置きたい方は、是非ご購入下さい。
    ファッションを自分なりに楽しむって、こういうことなのか!
    という事がヒシヒシと伝わってくる本です。


    また、スーツのスタイルに関してですが、
    確かにフレッドアステアのように、華奢な体型の人の方が、
    このようなスタイルは作り易い(似合う)と思います。
    もし僕が、彼と同じようなドレープ感が好きなら、
    もっとゆったりと作らなくてはなりませんからね。(苦笑)


    しかし、takashiさんからもコメント頂きましたように、
    その事と、〝肩がポッコリと持ち上がり、前身頃が引き攣り~〟とは
    別問題であり、それこそカッティングの問題です。
    なんとかカッターさんを口説いて?頑張って実現して下さいね。
    キッチリこちらの不満を伝え、話し合えば大丈夫です。


    それとですね、takashiさん、すっごく気になるんですけど、、


    身頃の鎌の深さをギリギリまで上げてやり、、
    とtakashiさんがコメントされるところをみると、
    サンローランでは逆の状態、、
    すなわち鎌が深い状態でそれを実現しているという事なんですか!?


    プレタとビスポークとでは洋服作りも全くといっていいほど違いますが、
    これについてはメチャクチャ気になります。
    袖山を低く作ってるのかな?
    それがサンローランの企業秘密で、
    この場で無理なら、個別メールでお願いします!(笑)






  8. takashi より:

    そうではなく、既成だとある程度の適応性(とでも言うか)がないといけないので
    ゆとりの分量と身頃の釜の深さはオーダーのように削る事はできない、という意味です。
    <サンローランでは逆の状態でそれを実現


    それと、”袖山が低いのかな?”とのことですが、厳密に言うと袖山ではなく、
    前後の胸幅の高さ(日本とでは数値が違うかもしれませんが、バストラインから10センチ前後上)で
    合わせた時の釜の深さが違うんです。
    袖の釜を浅くすることで、袖の据わりは悪くなるのですが
    袖が上がりやすくなるわけです。


    ただ、メンズテーラードで使われるテクニックではなく、
    あくまでレディズのテーラード風ジャケット、に使うものだと認識してます。
    後は、袖の据わりが浅いとクラシックな2枚袖に比べるとカジュアルな雰囲気が出るので、
    出したいニュアンスによって使い分けてます。


    と、、、長くなりました。
    分かりにくいところがあれば、またどうぞ。

  9. seren より:

    柳瀬さま
    皆さま


    いろいろと情報ありがとうございました。


    お気に入りのスーツを身につけると一日が快適で、仕事にも自信がつきます。だから、月曜の朝は、一番体にフィットしたスーツを特に選んで着ることにしています(日曜の夜から会社に行くのがワクワクします)。この年でリクルートスーツみたいなのしか着ないのですが、アステアにならって〝粋〟な着こなしを身につけたいと思います。


    これからも研究して参りたいと思います。




  10. takashi より:

    ちょっとさっきのコメントで分かりにくいかと思いましたので補足を。


    厳密に言うと袖山ではなく、、、の続きです。




    前後の胸幅の高さ(日本とでは数値が違うかもしれませんが、バストラインから10センチ前後上)、
    もしくはそれに近い高さの合印で身頃と袖のパターンを合わせた時の


    ・胸幅~袖ぐり底
    ・胸幅~袖底


    の深さが違うんです。


    実際のサンローランのパターンは見たことありませんが
    過去の展覧会で現物を見た感じでは、袖の方を2~3cmほど浅くしてました。




    と、こんなところで。。。

  11. masseattura より:



    serenさん、頂いたコメントを読ませて頂くだけで、
    粋な気持ちでファッションを楽しんでおられる姿が浮かびます。
    リクルートスーツみたいかどうかは、
    それは服に〝着られている〟か〝着ている〟かの違いだと思いますし、
    もっと言うなら、、
    リクルートの学生さんのようなスーツを
    お洒落に着る事のできる人が、洒落者の極みだと思います。
    これからも書き込み、お願いします!


    takashiさん、色々とありがとうございます。
    やっぱり深い鎌を採用してゆとりを持たせているんですね。
    袖の据わりが悪くなってしまうけれど、
    ちょうどペンギンのように袖を開いた状態がもっとも綺麗な状態。


    あくまでレディースの、、だとかカジュアルの、、との事ですが、
    それをメンズのテーラード、
    それもビスポークで、着手の好みに合わせて使い分ける、、
    それが可能なら、凄い事だと思うのですが、、
    無理ではないですよね?


  12. takashi より:

    そうですねー、ただメンズテーラードで使うと変に雰囲気を崩してしまう気がします。
    シャツジャケットのようなものなら違和感なく応用できると思いますが。。。


    ま、もちろん、技術的に不可能ではありませんので。

  13. 666 より:

    >ちょうどペンギンのように袖を開いた状態がもっとも綺麗な状態


    ふと思い出しましたけど、社交ダンス用の燕尾服の上着の袖は
    シャツの袖みたいに『腕を水平に上げた』状態で付いてますよ。
    身頃に対して横にというか直角気味(?)というか…。


    …ってもう少し早く思い出せば良かった^^…。


  14. masseattura より:



    takashiさん、一度挑戦してみて、
    バランスを考えてみる価値はありそうですね。


    666さん
    > ふと思い出しましたけど、
    > 社交ダンス用の燕尾服の上着の袖は
    > シャツの袖みたいに『腕を水平に上げた』状態で付いてますよ。
    > 身頃に対して横にというか直角気味(?)というか…。
    そうそう、それそれ!
    その服を着ている方が、腕を下ろしたところを見た事ありますか?
    凄く可笑しくなかったですか?
    滑稽と言っても言い過ぎじゃないくらいに、、
    でも、アステアのスーツは、上げた状態でも下げた状態でも、
    どちらのスタイルも完璧だと思うのです。でも先日、
    アンダーソン&シェパードに袖を通す機会があったのですが、
    ボコっと肩が浮いたし、着心地も硬かった、、
    噂で聞いてイメージしていたA&シェパードの服とは程遠く、
    あの着心地は、完全に英国のものでした。
    芯の柔からさを強調されましたが、
    着心地はハードでした。
    当然見た目にも、英国の匂いが流れてました。
    当時と今とでは、目指す方向性も変わったのでしょうか?
    顧客の好みで、そこまで調整してる?
    いや、そのレベルではなかったように思うんだけど、、

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