今日、悲報が届きました。
ラッジョ氏が亡くなられたそうです。
僕が最初に仕立てをお願いした時も、氏の体調は優れず、
出国前の状態では、無理と聞いていました。
ところが、僕がナポリに着いた夜に電話があって、
今なら状態も良いとかで、急遽採寸してもらう事になったのです。
そして奇跡的にも、、諦めていた機会が訪れたのです。
今、僕の手元には氏が裁断し、仕立ててくれたジャケットがあります。
このジャケットには、色々な想い出が詰まっています。
ラッジョ氏が、「お前のフィロゾフィーまで表現する洋服を仕立ててやるよ。」と言って
出来てきた、このジャケット、、本当に愛着があります。
ラッジョ氏との思い出を胸に、大切に着続けます。
ナポリでは名サルトと囁かれたラッジョ氏の栄光の人生を讃えると共に、
心から、、ラッジョ氏のご冥福をお祈りいたします。
ナポリの名サルト
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微妙な色、、 »
ピニニャティエッロ(pinìgnatiello)の
技法が途絶えるのが残念です
名サルトに合掌
パニコさん、いつもありがとうございます。
一緒に手を合わせて下さってありがとうございます。
これでまた職人の灯火が1つ、、
早く何とかせねば!
でも、この前数年前の雑誌を見ていると
アットリーニ3兄弟の長男、、
ロンドンハウスにいらっしゃる(いらっしゃった!?)
トゥリオ氏の服が出ていて、、それがピ二ニャティエッロっぽい!
まぁ、知る術は、、ナポリに飛べ!ですね。(笑)
御無沙汰しております。
しばらく、ネットから遠ざかっておりました。
久しぶりに、ブログを覗かせていただいて、ラッジョ氏の訃報を知りました。
ラッジョ氏は、体調が優れない中、私達の前で、チャコを引き、
そして、仮縫い、補正をしてくれました。
私達は本当に貴重な体験をしましたね。
別れ際、ラッジョ氏とのBacioで感じたヒゲのジョリジョリ感は忘れられません。
ナポリでラッジョ氏と会い、話をした経験をいかし、
職人の魂を伝えていきたいと思います。
あらためて、御冥福をお祈りいたします。