オーダーする意味

今日、初めてマッセアトゥーラにお越し下さったオーダー経験者のKさん。
どうしてウチにお越し頂いたのかを聞いたところ、
今までのお店では、Kさんの思い通りの服にならなかったとか、、
1着目~思い通りになる筈はないと、
1店で最低2着は作ってこられたそうです。

色々とお話をさせて頂く中で、僕自身が経験した事で
腹立ち度1、2を争う話を思い出しました。
今日は愚痴らせて下さい!(笑)

その前に前振りを、、
プレタ(既製服)は、服に体を合わせるものだと言われますが、
僕の場合は限界を超えているので、それが合うなら苦労しませんって!(苦笑)
ちなみに、、身長163cm、胸囲98cm、ウエスト81cmです。(苦笑)

皆さん、オーダーをされる理由は色々あると思いますいが、
体に合わせた服を作る事がオーダーだって思われてる方も多いと思います。

そして、いよいよここからが、
既製のスーツではサイズが合わない僕の話です。

アメリカ陸軍御用達のチノ素材でパンツを作ってもらった事があります。
試着してみると余りにも変な形だったので、
お店の人に、「こんなもんですか?」って聞きました。

「確かに妙なシルエットやね~、、初めてやね。」それに続けて、
「でも、採寸して合わせてますから、こんなもんちゃいますかね~」とも!

皆さん、どう思われますか?

今の僕なら絶対に、
「変な体型で既製が合わないから、作ってもらいに来てるんじゃないですか!
そのまま作る事ないでしょ!何のためのオーダーなんですか!」って。

でも、その時高校生で、オーダーの経験も浅かった僕は、
その自分の体型に変に納得し、呆然と立ち尽くし、、
言い争うでもなく代金を支払い、そのまま持ち帰ったのでした。
しかし、そのパンツに一度も足を通す事は〝決して〟ありませんでした。
今となっては、「あの時は良い経験をさせて頂きました。」とお礼を言いたい気持ちです。

ごめんなさい、完全に消費者に戻ってましたね。(苦笑)



コメント / トラックバック 8 件

  1. 666 より:

    昨日はお疲れさまでした◎



    アメリカ陸軍のチノパン・・・確かにあのシルエットは

    「着る人を選ぶ」デザインですよね。特にマニアの人の言う

    「(第二次)大戦型」とかは。あの当時(戦後~1950年代)でも

    軍役から復員した学生さんたちとかも街着で着るには

    「あまりにもブトすぎるストレート」なので、各自各々

    「幅を詰めて」はいていたそうです^^。

  2. takashi より:

    現物を見ていないので分かりませんが

    極太ストレート、結構普通に穿いてますし、好きです。(笑)



    ってか、オーダー、人がやることですから

    技術も使う人次第ですよね。

  3. パニコ より:

    ヤナセさん

    こんにちは

    オーダーに限らずですが

    失敗して学ぶことって

    多いですよね

    今後の勉強のために

    たまには、数少ない失敗談を披露してください

  4. masseattura より:



    皆さんありがとうございます!

    詰める事を前提に、太く作っていたのでしょうか?

    takashiさんは180cmもあるから、太いのが似合うんですよ!(笑)

    パニコさんも仰るように、失敗して学び、

    その経験があってこそ、技術を使いこなせるようになりますね。

    数少なくない失敗談(笑)、紹介させて頂きますね。

  5. 666 より:

    ゴメンなさい! 元軍オタゆえに米軍チノパンに

    ついつい気を取られて、肝心な事を・・・。



    【消費者目線】はとても大事だと思います◎

    どの分野のプロフェッショナルな人でも

    その業種・業界にドップリ浸かってしまうと

    ないがしろになり、かつ忘れがちです!



    私たちだって業務を離れればあらゆる意味で

    【一消費者】なのですから・・・。

  6. masseattura より:



    666さん、いつもありがとうございます!

    【一消費者】、マトを得た書き込み、ありがとうございます。

    でも、色々な話題に膨らむのって、僕は好きだし、

    その方が面白いなって思います。

    これからも気にせず、どんどん書き込みをお願いしますね。

    偏りがちなMASSEのブログに華を添えて下さい!(笑)

  7. seren より:

    柳瀬さん



    こんにちは。



    >「でも、採寸して合わせてますから、こんなもんちゃいますかね~」



    確かに、プロに言われたら「素人」としては、「そうですか~。」と言うしかない

    ですね。



    テーラーもいろいろありますので、お客さん側で一定の要求水準を持っていない

    と、テーラーのレベルをそのまま受け入れざるを得ませんね。いいテーラーなら

    いいんですけど。。。



    私は、あるテーラーでずっとオーダーしていたのですが、あるきっかけで別のテー

    ラーにお邪魔したときのことです。私の着ているスーツを見て、



    「お客さん、前がつりあがってますね。」



    って言いいながら、私の着ているジャケットの後襟と前裾を持って、ぐっ、ぐっ

    と下に引っ張りました。



    「ほら、このぐらいでちょうど水平になる」



    といって腕を上げさせて、横からの姿を鏡に映して見せてくれました。



    ジャケットの上下の長さや左右の幅以外に、前後のバランスの重要性に気づいた

    のはその時が初めてでした。前後のバランスがいいと、今までどうしても跳ねて

    いたサイドベントがきれいに収まるし、ラペルから前裾にかけてのラインがすご

    く綺麗にでることも、その時初めて知りました。



    ジャケットは、肩にのっけて着るものですから、前後のバランスは基本ですね。

    良い経験でした。

  8. masseattura より:



    serenさん、こんにちは。

    いつも書き込み、ありがとうございます。

    返事が遅くなって申し訳ありません。



    >テーラーもいろいろありますので、

    >お客さん側で一定の要求水準を持っていないと、

    >テーラーのレベルをそのまま受け入れざるを得ませんね。



    う~ん、確かにそうですが、辛いですよね。

    僕もserenさんと同じ〝失敗〟をたくさんしてきましたから、

    それをお客様にさせまいと思って頑張ってますが、

    それが果たしてお客様に喜んで頂けているのかと思う事もあります。



    serenさんの仰る反身補正〝フロントの逃げ〟はお好みもあります。

    僕は、特に逃がし〝過ぎ〟な服が好きです。



    僕はそれをオーダー初心者の方にまで話してしまうので、

    ご理解頂けない場合も多く、かといって、それを黙っている事もいやなので、

    初回の方は知識のないまま判断しなくてはならない事が多過ぎて、

    頭がパニックになられたり。(苦笑)



    いいから黙って気に入るスーツを作ってくれ!っていう方には

    ご迷惑な話かもしれませんね。



    でも、マッセアトゥーラは【着るか、着られるか。】を謳っていますので、

    とことん(無理やり?)ビスポークしてしまいます。(苦笑)



    そういう意味では、

    serenさんがそのテーラーさんに出会ったのも

    決して遅すぎたわけではなく、良いタイミングだったのかもしれませんね。

    それまでの経験があったからこそ、

    そのタイミングで気付けたという考え方も出来ますものね。



    ほんとオーダーって楽しいけれど、難しいですね。

Comment:

Trackback URL: