とあるデニム工房に打ち合わせに伺った際、思わぬ洋服に出会いました。
それは、旧・大日本帝国陸軍将校の将校クラブの制服です。
かなりの部分が手に針を持って縫われています。
既製服が台頭してきたのは1970年頃で、
それまで、既製服が占める割合は50%に満たず、
時代背景を考てみれば、当たり前のことかもしれませんが、
制服でありながら手縫いとは、今だと「なんて贅沢な!」って感じです。
↓ 手縫い感、てんこ盛りのパンツです!
縫い付けられていたタグです。この洋服は、
足袋の仕立てをされていらっしゃった方が縫われたそうです。
着物文化の日本では、洋服が入ってきた当時は足袋職人が起用されたと聞きます。
着物は直線縫いですが、足袋は曲線、「なるほど~」って感じでしょ。(笑)
1972年に
VAN等の出資によって
ラングラージャパンが設立され、
その時に初めて売り出されたGジャンです。
帝国陸軍将校(軍服)
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« ドレーピング
こちらでも失礼しますね!
↑が本日仰ってた軍服ですね!
パンツがしっかりと乗馬ズボンですね、
さすが将校用です。
あと、その産地(O山の某市でしょう!)
との背景等々も、、、って、これもまたまた
マニアック談義になりますので、またいずれ
お会いした時にでも、ハイ。
※こちらではハンドルネームにて・苦笑。
そうそう!
本物のジョッパーズです。
単純な直線部分はミシンが使われているのですが、
穴かがりやポケットの玉ブチをはじめ、かなり手作業が多かったです。
まだこの時代、特殊ミシンは流通してなかったでしょうし。
手縫いが良いからではなく、手縫いしか選べる方法がなかったから、、
それが工業化の波が押し寄せてきて、
工業製品が主流になると、手仕事が特別視される。
工業生産は経済活動のためだったのに、その工業生産によって
人々の手が奪われてしまう。
先代は、我々がその存在を超えるために存在したのだと思います。
我々は何を持ってこえるのか、、
原点に立ち返るべきではないでしょうか。