奇をてらわず、シンプルでクオリティーの高い生地を選んでこられたMさん。
肌触りが良く、しなやかなでドレープ性に富んだ生地。
今まではイタリア製が多かったのですが、
この生地は英国製の別物です。
ホーランドシェリー『VICTORY』
この生地はSUPER140′Sのウール糸に、
獣毛(カシミア&シルバーミンク)をブレンドしまして、
贅沢にも、低速織機でユッタリしっかり織り上げられた逸品です。
多くの英国製と同じく経糸緯糸共に双糸で、打込もシッカリしているのですが、
触った感じのゴワゴワ感は全くなく、実に滑らかでしなやかな織り上がりになっております。
以前、このような生地をご紹介させて頂いておりますので、こちらも是非ご覧下さい!
イタリアに通じるところがある生地ですが、
英国製のこの生地は、そこに滑らかな「張り」が加わります。
イタリア生地がお好みのMさんが、パブリックな場で3ピースとして着られるには最適。
生地を生かして、今回はハウスクチュールにて承りました。
この生地との相性を考え、極薄の毛芯を作って柔らかく縫わせて頂きます。
パリとイギリスが融合したような見事な着こなし、ありがとうございます!
*でもこのパンツはKiton(ナポリ)ですが、、
さて、技術的な話になりますが、
今回のJさんの生地は、編み物のように伸縮性のある生地。
その生地を最大限に活かす為に、あえて接着芯を使わず『毛芯』を使いました。
生地(皮膚)と毛芯(筋肉)と裏地の三者を、
肉ばなれを起こさないよう三位一体にする仕立てをすると、
自然と胸に巻きつくドレープとシャープなウエストラインに一体感が生まれます。
下の写真で言いますと、
向かって右側(ご本人の左側)が不完全な状態です。
そして、左側が三位一体になった方で、シャープで立体的な印象。
もちろん、不完全な方は三位一体に修正して完全な状態にしてお渡し致しました。
マッセアトゥーラのハウスクチュールでは、
既成芯ではなく、生地(皮膚)に合わせた毛芯(筋肉)を作って、
三位一体の仕立てをするので、新たな着心地やシルエットを発見して頂く事が出来ます。
皮膚とか筋肉と言っていますが、これは医療ではなく、衣料の話です(笑。
こんにちは。 大坂です。
今日は出張スタイルをご紹介します。
私のいつものスタイルはこんな感じです。。。
長時間の移動にも疲れないようなやわらかい素材の服
ガーメントバッグにはスーツ、移動先の気候に対応できるようにコートも常備しています。
移動中に書類をチェックできるように外付けファスナ仕様のキャリーバッグ
(私は思いついたらパッと書類を見たいタチなのです、、、)
この旅仕様はクルー時代からかわりません。
クルーの時代は、プラス巨大なスーツケースを引いてたものです(笑)
この格好で空港内を(モチロンお客として)歩いてると
関係者には、たまに今でも「お疲れ様です!」とか言われちゃいます(笑)
今回は雨になりそうだったのでスエードのアンクルブーツにしてみました。
この茶色が「秋」ですよね~
今回の出張の目的はマネージメント、経営者層向けの「ダンディズム講座」登壇です。
どんなだったかは、また次回ご報告しますね!
それじゃ行ってきま~す
今月号の『Men’s EX』に出して頂きました。
関係者の皆さま、色々とご配慮頂き、ありがとうございます!
スーツは僕の私物なのにスッキリ!
身長163、体重65、バスト99、ウエスト92です。
にも関わらず、、こんなにスッキリ見せる事が出来るんですよ(笑。
これが『マッセアトゥーラMAGIC』です♪
ハービスの2Fメンズフロアのうち、
お隣のエリオットローズさん、心斎橋リフォームさん、
そしてマッセアトゥーラと、工房を持った店舗3件を取材して頂きました。
いつもオーダー下さるNさんのコットンスーツをお預かりし、
千葉県君津市にあるナチュラルクリーンさんにケアの依頼をしました。
今までの僕の経験からしても、整合性のとれない情報ばかりが頭の中をグルグル回って、、
お手上げ状態で「困った時のナチュラル頼み!」でお願いしました。
弊店のお客様にもご愛用者のお客様はとても多くて
いつもお世話になっているお店です。
以前、大阪駅前の伊勢丹に窓口があったのですが、
今は福岡岩田屋さんと新宿伊勢丹と日本橋三越本店だけになってしまいました汗。
来年2月3日には、札幌三越がOPENするそうです。でも大阪は、、涙。
で、、今回の経緯は
ナチュラルクリーンの中田代表が書いて下さっています。
以下にリンクを張っておきます。
あと、そもそも今回このような事になった原因は
上着を1着縫うのに針が24本も折れるほど目の詰まったコットンで、
Nさんに僕が「ガンガン着て馴染ませて下さい」と(だけ!)伝えていたからなんです。
生地が馴染む感覚が最高!と云うことで、完成後一気に着込んで下さったので、
ウールより吸水性の高い綿素材ですから、人間の不感蒸散によって
生地に染み込んだ水分が抜けずに蓄積されたようです。
僕の説明不足でした、、申し訳ありません。
リンク:ナチュラルクリーン『油ジミのコットンスーツ/2014年11月5日』