いつも背景のある洋服をオーダーされるHさんですが、
今日は、大英帝国ヴィクトリア時代の終わり頃(19世紀末)を舞台にした
英国のテレビ番組の登場人物が着ているコートについて、楽しく打ち合わせをさせて頂きました。
イメージを再現するには、
生地のセレクトも重要な要素になりますので、
生地がなければ前に進められませんから、先ずは生地選びです。
そして動画を見ながら、再現する部分と省く部分を決めてHさん好みに再構築していきます。
この時代、登場人物が着ているコートは、
どれもドレーピングの効いた独特の雰囲気(シルエット)ですね。
本場の英国では、スモーキングジャケット(後のタキシード(NY州にある別荘地の地名)の原型)の影響か、
スーツは、リラックスウェア的な要素がまだまだ強かったのでしょうか、
コートもゆったりとして、そのままでは現代の洋服には似合わない雰囲気です(笑。
ちなみに、、
生地はバルマー&ラム社のホイップコード。
デザインは、画像にあるカバードコートではありませんが、
仮縫で、もう一度打ち合わせをさせて頂き、細部を詰めていくことになりました。
少し長い道のりになりそうですが、ワクワクする物作りになりそうです。Hさん、よろしくお願いします!
映画の中から、、でもコスプレじゃなくて!
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ジェレミー ブレットのまだらの紐ですね!
時代考証も含めて名作ではないでしょうか。
ヴィクトリア朝のイギリスは魅力的ですよね。
じゃの道は「蛇!(笑)」じゃないけど、
流石は河合君の専門分野だけあって(違ったっけ?)気になるやろ(笑!
俺も前に蛇退治したけど、必死で無様やった気がする(汗。
河合君が知ってる文化背景からどう料理する?
独特のドレーピングに感じるのはウエストを意図的に作らないデザインだからでしょうか?
いわゆるイングリッシュドレープが現れるのは20世紀初頭デスもんね。
細かいデザインは中山さんに任せるとして、、、(笑)
まさしく質実剛健なイメージのヴィクトリア朝後期がモデルなので、
あまりモダナイズせずにザックリと、、
男性的なゆとりをつけて、
シャープなラインを引く中山さんのなかでMAXカントリーテイスト当たりでいい塩梅になるのでは?