ひと言に黒と云っても選択肢は沢山ありすまね。
フレンチツイルやヘリンボーン、シャドーストライプ等の織柄。
色も微妙に違いますし、光沢によっても見え方が違ってきます。
どんなイメージで黒を着たいのか、、
それによってもお選び頂く生地は違ってきます。
結構奥が深いもので、生地選びにも力が入ります(笑)。
O さん、今日のセレクトはきっとご満足頂けますので、
出来上がりをお楽しみに!!
昨日に引き続き夏仕様ネタです。
Pergamenaと云う特殊な革を使ったサマーブーツです。
イギリスの匂いがするチャッカーブーツも
イタリア人が創ると、こうなります。
伝統と流行の融合によって生まれたモノは、基本を崩す事なく、
伝統に縛られ過ぎない垢抜けた雰囲気があって、僕の大好きなテイストです。
Pergamenaとは羊皮紙と云う意味で、質感はまさに紙そのモノです。
むかし紙が貴重だった頃(今も大切ですが)、
紙の代わりに 使われていたそうです。
汚れてきた時に、どんな表情を見せてくれるのか楽しみな1足です♪
この革は僕も初めての経験なので、ワクワクしてます♪♪
自分に合うグレーと合わないグレーがある事をご存知ですか?
今日ご来店頂いたOさんは、どのダークグレーにするかで迷われました。
実際、生地を顔に当ててみると、顔色がくすんでしまうものと、
明るく華やかに映えるものが、一目瞭然なのです。
かなり荒っぽい説明になりますが、
色には4つのグループが(四季)があり、
肌や髪や瞳の色から顔映りの良いグループと
悪いグループを見付けることが出来ます。
それがパーソナルカラーと言われるものであり、
グレーが似合うとか似合わないではなく、どのグレーが似合うかです。
今まで 「ピンクは似合わない」 と思ってた人でも
ローズピンクは似合わないけれど、
サーモンピンクは似合ったりする場合があります。
パーソナルカラーは 元々アメリカでは
大統領選のイメージ戦略として導入された程で、
最近では日本でもビジネスの世界に浸透し、
高く評価されるようになってきました。
背の低い僕はいつもポロシャツの着丈は短く直します。
先日お願いした修理屋さんはルイス(マツリ縫い)がなく、
タタキ上げ(直線縫い)でどうか?と提案されました。
タタキ上げだとミシン目が表に目立って僕的には許せません。
その修理屋さんが言うには、
「着丈を短くする事が目的なんだから、そんな部分にこだわらなくてもいいのでは?」と。
それはそれで一理あるのですが、そうすると服の雰囲気が変わるんですよね。
たかがミシン目ですが、そうしたディーテールの集合体が服であって、
その一部でも欠けてしまうと雰囲気が壊れてしまうと思うのです。
確かにディーテールにこだわる余り、全体像を見失っては本末転倒ですが、
全てを見据えた上でそれを維持する為の『ディーテールに対するこだわり』 は
妥協すべきではないと思うのですが、皆さんはどう思われますか?
但、その部分は皆様に言うべき事でなく、黙って処理する事ですが、、
久々に開店前に時間が作れたので店の近くにある東洋陶磁美術館で開催中の、
『ロイヤルコペンハーゲン展』に行って来ました。
その中で磁器製の大きなボタンを見つけました。
18世紀の男性の衣装は 非常に色鮮やかなものが多く、
高貴な人は大抵シルクを身にまとい、
派手な刺繍を施した衣装以外は ユニークな素材で作られた釦を使って
着飾ることが多かったそうです。
その時代の釦は留める道具としてではなく、あくまで装飾目的。
開店当初に作った店のパンフレットにも書いている、
『ボタンが決めるスーツの表情』 があります。
名古屋のOさんから、以前のスーツのお直しのご依頼を頂きました。
以前は納得されていたシルエットでしたが、最近どんどんタイトフィットになり、
今までのスーツを太いと感じられるようになりました。
太いと言っても、それでも十分細いです。
出来上がりをイメージして、全身シルクピンだらけですね。(笑)
たまに、シルクピンがシャツまで貫通! ←「ごめんなさ~い!」(苦笑)
肩巾、身巾、着丈、袖巾、前肩処理と、
出来上がったスーツは全く別物に生き返りますので、お楽しみに!
パンツも膝位置高く設定して、脚長シルエットに!