スペンサーハートっぽい雰囲気を狙って!
オートクチュールの仮縫にて、ポケットの位置や角度、
それにボタンの位置やウエストの絞り具合や高さを微調整しました。

バストとウエストの寸法の差を表す〝ドロップ寸〟で言うと、
Fさんのこのスーツは〝ドロップ7〟です。
実際のFさんはドロップ6.5ですから、
少しマッチョに!見えるように矯正しました!(笑)


細いネクタイがなかったので、太いネクタイで失礼します~
6.5~7.0cm巾くらいが似合いますよね。


ヴィンテージ好きの、Iさん。
今回はハリスツイードのヴィンテージです。(笑)
かなりヘヴィーウェイトで、当然ながら最近ではほとんど見かけません。

デザインはチェスターフィールドを基本としていますが、
ウエストのウェルトポケットを、斜めのボックスポケットにしたり、
フロントの打ち合いも比翼にしなかったりと、
そのタイトなシルエットと共に、スポーツ感を漂わせました。



バックスタイルにもスポーティー感を演出♪
通常より高い位置にバックベルトを付けて、センタースリットも深く取り、
脚長スタイルに貢献しています。



かなりミニマルタイトなシルエットですが、
生地の、その柔らかな存在感と合わさって、逆に、
それが、凄く愛着感の湧くコートに見えるなぁって思いませんか♪


ヘンリープールを介して仕入れる〝acorn〟のシャツ地は純英国製です。
先日もご紹介させて頂いたように、発色が綺麗で、
もう少し色目を抑えた生地が多い中、クラシックなのに、こんな色目は珍しいですね。

織りにしても、シッカリした打ち込みで、柔らかなイタリア製とは少し違った雰囲気です。
マッセアトゥーラでは、生地を安定させる為に、
裁断前に洗って、乾かないうちにアイロンをかける(縮絨)ので、
生地の特徴やアイロンの掛け易さが分かるんですよ♪



Oさんからシャツのご注文を頂いたのですが、少し太ったのか、キツくなったので、
前回より、少しだけサイズを大きくして頂けますか?との事です。

確かにジャストサイズのシャツを作るので、
体系の変化によって、着心地が敏感に変わってくるのですが、
サイズを測らせて頂くと、
体を鍛えられているせいで、少し胸筋が大きくなっているものの、
調整をするほどではありませんでした。

色々とヒアリングしているうちに判かったのですが、
かなり縮んでいるんです。
袖丈で3cm、バスト寸法の半分で1.5cmも!
(計算的には合いますね、、)

マッセアトゥーラのシャツは、裁断前に生地をお湯で洗い、


一晩お湯に浸し、脱水をかけて、
そのまま直ぐにアイロンで強制乾燥させます。
時にはランドリーで乾かしたりもします。


Oさんはいつもドライクリーニングではなく、
ご近所の独立系のクリーニング屋さんに〝ハンドプレス〟指定で出されているそうですが、
どう考えても、取り扱いを間違って縮んだとしか考えられません。
(アイロンの温度設定とか、かなり高温で乾燥機をかけられたとか、です。)

という事で、今までと同じ型紙(同じ寸法)を使う事になりました。


Oさん以外にも、年に何度かクリーニングによるトラブルが起こっていますので、
もしも何か疑問に感じられたら、直ぐにご連絡下さい。
こういったトラブルは、ちょとした気遣いで避けられるんですけどね、、



3年前にお仕立ての、シーアイランドコットン(海島綿)のシャツです。
僕の忠告通り?クリーニングには出さずに、
せっせと家で、大切に水洗いして下さっていました♪

それでも襟が擦り切れ、


袖口が擦り切れ、


今回、取替えさえて頂くことになりました。
費用はシャツを1枚仕立てるのにかかる3分の1程度で済みます。

家で水洗いしている限り、こうして取り替えてしまえば、
ここから更に今までと同じだけの寿命が、、

モノに愛着を持って、自分に馴染んだモノを長く使うと云うスローコンサンプション。
こういう消費の仕方って、今の消費生活で見習うべきポイントですよね。
これからは、こう云った方向性が見直されるハズです♪


矢沢永吉さんのステージ衣装を模倣したホワイトスーツです。
透け感にまでコダワリました。(笑)
これを素肌に着て、コンサートで踊りまくって汗をかいても、体にまとわり付かないよう、
サラッとした生地を選び、色々な工夫を凝らしてあります。


パンツも、Lポケにして、シルエットも真似てあります♪


全国の永ちゃんファンの皆さま!
こんな〝永ちゃんスーツ〟いかがですか♪


これから冬に向かおうとするのに、
最近になってもボイル地のオーダーを頂きます。
それは、、透けててセクシーだから!という理由です。
こんな選び方を季節感がないと取るか、ファッションと取るか、ですが、
皆さんはどっちのタイプですか?

この生地も、スイス製アルモのボイル地です。


いつもビスポクチュールでお仕立て下さるwolverinesさんが、
今回はナポリクチュールの記念すべき!ファーストオーダーを下さいました。
スタイルはいつものスーツとほとんど変わらないのですが、
袖を通され、肩がジャケットに納まった瞬間、「こら凄いわ!」の一言を下さいました。
めちゃ大阪弁ですが(笑)、肩のストレスを感じないとか。
それこそ南イタリア製のスーツ経験者のwolverinesさんの感想ですので、
皆様、必ずご参考にして頂けると思います。(自慢♪)
スタイルは同じでも、着心地にどこまで投資できるかどうかがナポリクチュールです。
もちろん手が掛かっている分だけ、雰囲気にも差は出ますけどね。

wolverinesさん、今回も勝手に宣伝に使わせて頂きましたが、お許しを、、
いつもありがとうございます!


彼の誕生日に、フルオーダーのシャツをプレゼントしたいから、、
といってお越し下さったYさんと、幸せ者の彼Hさん。

想像したより発色の綺麗なシャツ地を、楽しんでお選び頂きました。
オーダーって、こんなプロセスの全部が想い出になりますから、僕も嬉しかったですよ。

acornは、今では数少ない、純英国製のシャツ地メーカーです。

英国では有名なトーマスメイソンもアルビニ社の傘下に入り、
今ではイタリアで織られていますからね。

張りのあるシャツ地は、スーツ地と同じように英国らしさが感じられます。
毎回、裁断に入る前に洗っていますから、直接違いを感じます。

どれも英国らしい色柄です。

フルオーダーにて、是非お試し下さい♪



どうですか?
ナポリクチュールラインの、
何とも例えようのない、色気のある書体です。
職人さん、どんな人なのか、今度会いに行きたいですね♪
wolverinesさん、いつもダイアリーネタ、ご協力ありがとうございます。