ヒップ周りのフィッティングが今回の補正でバッチリ決まって良かったです。
お待たせして申し訳ありませんでした。

尻刳線で-0.7cm、股巾後身側で-1.5cm、前身側で-0.5cm、
ポケットラインの引き直しなどの補正を加えて、
スッキリしたラインに。

今回の問題点は股上20cmと〝かなり〟浅くした為に
ビビッて?思い切った線を引けず、少しユトリを持たせ過ぎたせいもあります。

Hさん、今回は勉強させて頂きました。
最後は素敵なスーツに仕立てあがって嬉しいです。
ありがとうございました!

フィット感は当たり前として、1着目でここまでイメージ通りのデザイン&シルエットに
仕上がったのも、Hさんお気に入りのポール・スミスWomenのスーツを
お持ち下さり、好きな部分とそうでない部分を的確に
お伝え下さったからです。

これぞ、着手側と作り手とのコラボレーションですね。

今シーズン着終わった頃に、素直な感想で
お客様登場、お願いしまーす♪


ビッグ&トールなKさんのスーツ、
48サイズのマネキンに合わないのでハンガー吊にて失礼します(笑)。

何とも微妙な色合いの深味のある茶色をしています。
そのボディーにベージュのストライプ。

この絶妙なマッチングが素晴らしいんですよね!
現物を見てもらえば、きっと納得です♪

パッと見は派手ですが、この派手さが品良く粋に映るか、
品悪く野暮ったく映るか、、着る人次第ですね。
車と同じ事です(笑)。



僕ならクラシックに着るなら白シャツを基本として、
スポーティーに合わせるなら、ストライプのベージュに合わせてベージュのソリッドタイを、
エレガントに合わせるならバーガンディーのソリッドタイを合わせます。

モードに着るなら、ベージュのシャツに、
ミディアムブラウンのソリッドタイを合わせます。

スーツ自体が個性的な色&ハッキリした柄なので、無難な合わせ方かもしれませんが、
僕ならタイはソリッド、色使いも極力押さえて同系色のグラデーションでいきますね。

お渡し後Fさんからわざわざお電話を頂きました。
前者の2パターンは手持ちのアイテムでコーディネートできるので、
最後のモードっぽい着こなしの為に、靴までベージュ(エイコンカラー)を買われたとか。

ビジネスから、遊びまで、、懐の深いスーツですね(笑)♪


Hさんお気に入りのスーツの綺麗なシルエットを維持、昇華しつつ、
そのフィッティングレベルを、より高めたスーツ。



綺麗なフィッティングは、着る人の体の曲線をなぞり、
それはどんなディーテールにも勝るものです。

今回の1着目では、パンツのフィッティングが甘く、
手直しに少々お時間を頂くことになりましたが、楽しみにお待ち下さいね。
きっとご満足の頂けるシルエットを実現してみせますから!

裏地の色使いも最高で、
どこかの英国デザイナーズ物みたいですね(笑)♪
※レディース・スーツです




Wさん、画像お借りします♪


首元の少し下側に、左右の肩甲骨を結んで横皺が出ています。
Wさんの肩甲骨は右側が強く出ているので、右のクセ取りを強く入れてあります。

それでもこれが限界か、、
それとも他に対処法が考えられるのか、、

フィッティングをタイトにすると、
その分だけ着る人の体の〝クセ〟が浮き彫りにされてしまいます。

体の〝クセ〟を隠すために、オーバーサイズのフィッティングにしてしまい、
目隠ししてしまえば、簡単なのですが、そんな安直な、、

でもエレガントに着ていただくためには、
ドレープ感を生かすために、程々のゆとりは必要だと思うし、、

Wさん、少しお時間下さい。
手抜き無しの対応法を考えますので、、



東京のYさんから2着目のご注文を頂きました。
年内に大阪に行く機会がないので、
生地も、柳瀬さんに任せるから選んで欲しいって言って頂きました。

ありがとうございます!
Yさんが着られるシチュエーションを考えて、
僕の着こなし提案付きで(笑)、生地を選ばせて頂きますね♪

そしてYさん「寸法(型紙)は同じでいいよ」とも。
フィッティングに関しては、僕は自分の目で見ないと納得できないですから、
Yさんに「せめて着てもらったところを写真に撮って送ってもらえませんか?」とお願いしました。

出来る限りの事はしたいし、ここだけは譲れない部分なんです。
お客様にいいって言ってもらってるのに、、
自分でも、この性格しんどくなる時あるんです(苦笑)。
でも、これって押し付けですよね~
なのにYさん、ご協力ありがとうございます!

それにしても今回のシャツ、
1着目から、かなり綺麗に仕上がってました♪
それでも微調整して、更にスタイリッシュで軽い着心地に仕上げますね!



今日Tさんに話した、ネクタイとシャツの襟との関係です。

太いタイには大きな襟が、細いタイには小さな襟の方が、収まり(バランス)が綺麗です。

その逆だと、大きなノット(結び目)が小さな襟からはみ出たり、
大きな襟に、小さなノットではスカスカだったり、、


もっと言うなら、、
襟(腰)の高さとタイ巾のバランスや、更に言うならタイの結び方も関係してきます。

ネクタイにも流行があり、その巾や芯の厚さに変化があります。
クラシックと云われるものは別として、、、

自分で書きながら巧く表現できなくてイライラします。
こんな書き方で伝わってますか?(苦笑)

要するに!
タイに合わせて、シャツを選びましょう!って事です(笑)。
何事にもバランスが大切♪

スーツも同様、ポイントポイントに気を配りながらも、
全てはトータルバランス!です。




今日出来上がってきたシャツは、どれもカラフルです。

つい先日も書きましたが、最近白ばかりなので、
久々にこんな色柄のシャツを見ると、何故か嬉しくなります(笑)。

色柄はカジュアルでも、シルエットに無駄がなくスマートなので、
着てみると不思議と洗練された上品さを醸し出します。

無駄のない洗練されたシルエット、、それは、
首回り・肩幅・袖丈だけを合わせる〝イージーオーダー〟とは全く別次元のシャツです。




英国の〝acorn〟より、カラフルなシャツ地が届きました。
昨年から白シャツ人気なので、こんなカラフルなシャツ地を見るとウキウキします♪
何だか気分は〝春〟が来た!?(笑)
いえいえ冬だからこそ、陽気にいこうじゃないですか!(爆)






東京のYさんのディレクターズスーツです。
結婚式に主賓で招かれたから、ドレスコードに忠実に、
昼間の準礼装であるディレクターズスーツで出席したいとの事です。



単なる来賓なら、略礼装に当たるブラックスーツを着ていく所だけど、
今回は〝主賓〟なので、きっちり準礼装で行きたいと、
流石はYさん、アメリカ仕込みです(笑)。

というか、ここで日本の結婚式で皆さんが着られる
ブラックスーツに白いネクタイについて、

高級ホテルで黒いスーツに白タイでビシッと?
身を固めた結婚式の団体を見ると、諸外国の方は驚かれます。

日本だけで見られるこの〝Japanese・ドレスコード〟
実はマフィアスタイルなのです。



シャツもレギュラーじゃなく、
華やかにスタンドカラーを合わせて下さいます。

Yさん、最高にユーモアのあるスピーチで会場を沸かして下さいね!

ん?主賓って笑わしたら駄目でしたっけ??


今年は黒や白のジャケットが大人気です。
昨シーズンはベルベットでした。
でもいったん流行ると、その後の反動が怖いんです。



ちょっと大層な話ですが、
元来草食民族(動物)である日本人は
群れ社会で生きてきた習性を拭いきれず、
自分が出る杭となって打たれないようにするために、
人の真似をする余り、流行に極めて敏感になる習性があるそうです。

そして流行が去った時には
同じ調子で離れていってしまいます。

好きで着ていても「それって流行遅れ!」みたいな事を言われるので
僕は「放っておいてくれ!」となってしまいます(怒)。

ただ、流行に関係なく黒や白のジャケットは、
タキシードでは、少し構え過ぎだし、
ダークスーツではちょっと、、
そんなシチュエーションでは重宝します。


ここ数年流行のベルベットも、
そんな時に着る1着として以前から活用しています。