偶然の符合。 今朝、開店前に生地屋さん数件回ったのですが、
偶然にも 昨夜Wさんが「これいいけど 高いなぁ~」と
言っておられた生地が格安で見付かったんですよ。
その後のメールのやり取りの中で 「気持ち悪いですね~」の連発(笑)。
だって焦げ茶の無地のアイリッシュって元からそんなに無いんですよ。
それが格安で、それも同じ生地が見付かるなんて。
今朝は別のお客様が探しておられた生地も見付かり、
開店前からご機嫌で1日中ニコニコ♪
Wさん、明日お待ちしてます!
東京のTさんからオーダー頂いたシャツはどちらもヴィンテージ生地です。
白い方は 『D.J.アンダーソン』 の海島綿を使った
縦横双糸使いの120番手です。
30年近く昔に 英国王室からの要望で織られた生地のデッドストックです。
低速織機で織られたこの生地は 最近の120番手にはない、
独特の光沢と腰があります。
こんな生地は絶対に洗濯機で水洗いしないと 台無しですね。
ストライプの方は 英国トーマスメイソン社の
シルバーラインのヴィンテージです。
現在はイタリアで織られていますが、
この時代の英国製は低速織機で織られ、今では貴重な存在です。
織マークもしっかり当時のものを付けてあります。
型紙を引いて生まれるジャストフィットのシャツは
バストラインがとても綺麗です。
素肌に着ていただく事で、より綺麗なドレープが生まれます。
トーマスメイソン社の説明は、2004年9月3日のダイアリーで
ご紹介させて頂いております。
先日お問い合わせのあった
白×赤の細めロンドンストライプの生地が見付かりました。
クオリティはフィンクス綿120番手の縦横双糸使いです。
お選び頂ける生地は 常時500種類程あるのですが
お探しの生地が見付からない場合は、
こうして個別にお探しさせて頂きます。
見付かり次第画像を送らせて頂いて 雰囲気がお好みであれば、
現物を送らせて頂き、質感を見て頂いてから正式なご注文頂きます。
もちろんスーツも同様です。
Sさん気に入って頂けるといいのですが、、
春物シャツが 数種類だけ入荷しました。
本来はオーダーのみですが、すぐに必要な方、
トライアルで既製でもいいので着てみたいとおっしゃる方のためにと、
毎シーズン3~5種類だけ既製を作っています。
オーダーするよりかなり割安でクオリティーをお試し頂ける機会です。
価格は15,750円と16,800円。
気に入って頂けたら約500種類の生地から、
貴方だけの1着を貴方だけのサイズとデザインで オーダーして下さい。
シルエットが綺麗と何人ものイタリア人に声を掛けられました。
ウェーブカシミアのストールのオーダーを始めました。
27色からお好きな色をお選び頂き、4種類のサイズからお選び頂けます。
ご注文~お渡しまで1週間で英国よりお届け致します。
価格はお問い合わせ下さい。
ブレイシーズの追加発注をします。
英国ヘンリープール社と 『アルバートサーストン』のWネームでの別注です。
日本ではあまり見かけない白いバックスキン(鹿の裏革)と
ガット(鯨の髭を撚ったもので、テニスラケットに張るアレです)を
使った本格派をオーダーします。
さらに素材は ウールのボックスクロス(フェルト地)や
モアレのクラシックタイプを選びます。
ブレイシーズは、現代のように腰ベルトが一般的になる前の主流で、
特にクラシカルな仕様です。
またブレイシーズは肩から吊る為、腰ベルトのようにパンツがズレ落ちず、
パンツのセンタークリース(プレスライン)も綺麗に出るので、
縦線が強調されて 脚長効果も抜群です。
最近は出張報告ばかりで日々のダイアリーが更新できずに
ストレス気味かも(笑)。
このコートのシルエットを見て頂けなくて残念です。
流れるラインが綺麗過ぎます。
細部に捉われるより シルエット。
シルエットなくしてディーテールは意味なし。
マッセアトゥーラの基本ポリシーですが、
それを正しく具現化したコートです(大層? しつこいって!)。
僕が言葉にするより画像を見て下さい♪
シルエットに反して襟巾が広く、結構挑戦的な迫力が感じられます。
ちなみに着丈が130cmと ウルトラロングで、
僕の身長では引きずりまくりです(苦笑)。
でもアンゴラビーバー素材で軽い♪
マリネッラのタイは、見た目は普通のタイですが、世界中にVIPな顧客を持ちます。
素材は、イタリアと云えば真っ先に思い浮かべられるコモ産ではなく、
主に、英国のデイヴィッド・エバンスから供給を受けています。
それを、ナポリのサンタルチア港のすぐそばの自社工房で縫い上げ、
すぐ隣にある間口3mほどの店舗で販売されます。(小さくても重厚な店作りですが、、)
工房には、目が細かく打ち込みのしっかりした
デイヴィッド・エバンスの生地が山のように積み上げられています。
そこで出来上がったネクタイは、何と言っても生地と芯地のバランスが良く、
持つ者だけが味わえる、最高の締め心地を提供してくれます。
柄に関しても、1つの柄からは4本しか取れないそうで、
「同じタイを締めた人を目にする事はない。」
と言われている事も魅力の1つです。
見た目は普通のタイですが、絞めると、とても上質な表情になります。
そんな、「自分自身にしか分からない〝良質なもの〟を身に付ける。」という哲学。
マリネッラのタイは、そんな人たちの思いを叶えるネクタイ。
ナポレターノは、マリネッラのネクタイだけは、
たとえ擦り切れても、棄てないで大切に持っておくと聞きます。
イタリアのオヤジが格好いいのは
彼らが〝老いる〟のではなく〝成熟〟するからだと思います。
毎年流行を追う事も、1つのスタイルですが、自分のスタイル(=美意識)を、
何年もかかって積み重ねる事の方が僕は好きです。
その上で流行も分かっている、なんて最高。
流行を嫌う事も、流行を分かった人が言うと格好いいですが、
それだけでは偏っている、逃げじゃないかな?と、僕は思うのですが、、
イタリアに行くと、そんなオヤジにこそ、、もっと言うと、
老人にこそ、美しさや色っぽさを感じる理由はそんな所にあるのではないでしょうか。
マリネッラのネクタイ、
20本ちょっとだけ厳選して仕入れましたので、ご興味のある方は是非。
ナポリに行くと、少しずつですが買い付けてきますね!
出来ることなら、毎年買い続けられれば、、