着るか、着られるか。
Masse Atturaからのお知らせ
2019-09-08
ビスポーク靴『Perticone』トランクショー開催

ビスポーク靴「Perticone – seiichi yoshimoto」 
  ◎BLOG http://shoemaking-in-italy.blogspot.it/
  ◎Instagram https://www.instagram.com/perticone_official/

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開催日:2019年10月02日(水)・03日(木) 両日とも11:00~20:00
     10月02日(水) 14:00~18:00のみ空きがございます
     07月03日(木) 全ての時間帯ご予約頂きました
      ご見学頂ける程度の空きがあります。
      ご興味がある方は、是非お問い合わせ下さいませ
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ご注意:必ず事前にご予約をお願いいたします


担当:柳瀬
salon@masseattura.com
06-6345-8708

Perticoneについては、こちらをご覧ください→2017年11月11日




記事タイトル一覧
2006-02-02
アームホール

Sさんの2着目のシャツ、出来るだけ細く!とのご希望で

アームホールを小さくしたせいで、体のクセが顕著にシャツに影響を及ぼし、

脇の下、それも脇の真下ではなく、前身側だけが少し当たるように、、



職人さんと話をしたら、あっさり一言「じゃあ、少し大きくしたらいいですね」と。

いや、そうじゃなくて、、どうしてそう簡単に片付けるのか、

それとも悪気はなくって、それが当たり前なのか、、声にしかけたが止めた。



「アームホールのゆとり量はこの方の場合ですと5cmあれば足りています。

その証拠に前身側は当たっても、後身側、特に上のほうの肩のこの辺りは余ってます、、」



職人さんが「じゃあ、どうしたらいいの?」と言います。

「全体のバランスを考えれば5cmのゆとり量で足りていますので、この寸法を維持したまま

アームホールの形状を変えます。

余った後身側のラインはこうして、そして当たっている前身側はこう削って、、

鎌下で余ってる分は、鎌を浅くして、、、」

そうして修正が加えられたのが、この型紙ですが、画像では判り辛いですね。






出来上がってきたシャツに袖を通して頂いたのですが、問題解決してました。

全体に〝無駄なゆとり〟は見当たらず、胸もパァーンと張って見えます。



キツイ部分だけを見れば〝キツければ広げる〟で正解かもしれませんが、

今回のように、全体を見れば他の部分で余ってる場合があります。



それを見落としてしまうと、単純な解決方法を取ることに。

手間はかかりますが、この手間を惜しむと

良い服は生まれません。