ビスポーク靴「Perticone – seiichi yoshimoto」
◎BLOG http://shoemaking-in-italy.blogspot.it/
◎Instagram https://www.instagram.com/perticone_official/
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開催日:2019年10月02日(水)・03日(木) 両日とも11:00~20:00
10月02日(水) 14:00~18:00のみ空きがございます
07月03日(木) 全ての時間帯ご予約頂きました
ご見学頂ける程度の空きがあります。
ご興味がある方は、是非お問い合わせ下さいませ
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ご注意:必ず事前にご予約をお願いいたします
担当:柳瀬
salon@masseattura.com
06-6345-8708
Perticoneについては、こちらをご覧ください→2017年11月11日
Sさんの2着目のシャツ、出来るだけ細く!とのご希望で
アームホールを小さくしたせいで、体のクセが顕著にシャツに影響を及ぼし、
脇の下、それも脇の真下ではなく、前身側だけが少し当たるように、、
職人さんと話をしたら、あっさり一言「じゃあ、少し大きくしたらいいですね」と。
いや、そうじゃなくて、、どうしてそう簡単に片付けるのか、
それとも悪気はなくって、それが当たり前なのか、、声にしかけたが止めた。
「アームホールのゆとり量はこの方の場合ですと5cmあれば足りています。
その証拠に前身側は当たっても、後身側、特に上のほうの肩のこの辺りは余ってます、、」
職人さんが「じゃあ、どうしたらいいの?」と言います。
「全体のバランスを考えれば5cmのゆとり量で足りていますので、この寸法を維持したまま
アームホールの形状を変えます。
余った後身側のラインはこうして、そして当たっている前身側はこう削って、、
鎌下で余ってる分は、鎌を浅くして、、、」
そうして修正が加えられたのが、この型紙ですが、画像では判り辛いですね。
出来上がってきたシャツに袖を通して頂いたのですが、問題解決してました。
全体に〝無駄なゆとり〟は見当たらず、胸もパァーンと張って見えます。
キツイ部分だけを見れば〝キツければ広げる〟で正解かもしれませんが、
今回のように、全体を見れば他の部分で余ってる場合があります。
それを見落としてしまうと、単純な解決方法を取ることに。
手間はかかりますが、この手間を惜しむと
良い服は生まれません。