着るか、着られるか。
Masse Atturaからのお知らせ
2019-09-08
ビスポーク靴『Perticone』トランクショー開催

ビスポーク靴「Perticone – seiichi yoshimoto」 
  ◎BLOG http://shoemaking-in-italy.blogspot.it/
  ◎Instagram https://www.instagram.com/perticone_official/

==================================
開催日:2019年10月02日(水)・03日(木) 両日とも11:00~20:00
     10月02日(水) 14:00~18:00のみ空きがございます
     07月03日(木) 全ての時間帯ご予約頂きました
      ご見学頂ける程度の空きがあります。
      ご興味がある方は、是非お問い合わせ下さいませ
==================================
ご注意:必ず事前にご予約をお願いいたします


担当:柳瀬
salon@masseattura.com
06-6345-8708

Perticoneについては、こちらをご覧ください→2017年11月11日




記事タイトル一覧
2017-08-23
オールシルクのジャケット

オールシルクのツイード調のザックリしたジャケットです。
真夏以外、1年を通じて使って頂け、
Kさんから「軽い上に柔らかい!」と言って頂きました。
Kさん、いつもありがとうございます!!


シルク(絹)について簡単な説明をさせて頂きますね。

蚕(幼虫)が成虫(蛾)になる時、蚕は繭を作ってその中で過ごします。
外敵や紫外線から蚕を守る役割を果たす存在が繭で、
繭の中は乾燥し過ぎることなく適温が保たれるそうです。
その繭を利用して作られる繊維がシルクですから、自然界において、
蚕の命が守られるのと同様、この繊維を身にまとう人間も守られるような気がします。

シルク繊維はアミノ酸で構成されたタンパク質で人間の肌にもっとも近い天然繊維で、
吸水性や保湿性に優れ、速乾性にも優れている機能素材です。
また、シルク繊維は熱伝導率が低いですから、夏は外気の暑さを伝えにくく、
冬は寒さが伝わりにくいという、1年を通じて体温を逃がさない快適な素材でもあります。

ただし、シルク繊維は極細(直径10ミクロン)で、
ウールの繊維番手に換算すると「Super270’S」ほどになり
とてもデリケートな素材でもありますから、糸引きなどが起こりやすく
引っ掛けないように、注意が必要です。(ちなみに繊維番手と糸番手は異なります)
お手入れも、ちょっとした知識があれば気軽にお付き合いして頂けますので、その都度お伝えしています。

最後に、、
この生地は『Tessitura di NOVARA』というシルク専業とも言えるイタリアの機屋製です。
1932年創業で、2009年からE・Zegna 傘下になりました。
もともとは、主に高級プレタポルテ(既製服)の生地を織っていましたが、
ゼニア傘下となったことで、
オーダー用の生地として僕たちも手に入れることが出来るようになりました。
またNOVARA社にとっても、今までのシルク100%に加え、
ウール、カシミア、リネン等のノウハウを得て
ラグジュアリー素材の生産がおこなえるようになりました。
消費者にとっては嬉しい限りですね!